マッサージ

「リハビリをしても効果を感じない…」
GLITTER式マッサージの誕生秘話
「リハビリをしているけど効果を感じないの。でも、リハビリしか選択肢が無いし…。」
2008年のある日、偶然再会したそんな旧友の一言が、私の人生を大きく変えました。彼女の子どもが脳性麻痺だったのです。始めは鍼灸マッサージ師の端くれとして、子ども達に少しでも何かしてあげられることは無いか?子どもたちの笑顔を増やしたい!ただただそんな想いに突き動かされてマッサージを始めました。
ですが、現実は甘くありませんでした。私が今まで学んできた大人向けの医療マッサージの技術と知識では、全くと言っていいほど結果を出せませんでした。当時は障がい児への医療マッサージの認知度は0に近く、障がい児専門に訪問で医療マッサージを行っている施術者もまだいませんでした。ですから、今考えると本当にずうずうしいぐらい試行錯誤の連続でしたし、色んなことを彼女に質問し、週3回2年以上も彼女の自宅へマッサージをしに通いました。
けれどその甲斐あって、障がい児のための医療マッサージ「GLITTER式マッサージ®」を、小児専門のPTのアドバイスのもと開発することができました。筋肉の過緊張や関節の拘縮を緩めたり、脳内マップの構築を促したり、と結果も伴っていた為、今では多くのドクターから高く評価していただけるようにもなりました。
(動画は私の人生を変えた友人の子ども、ヒューゴくんです[2010年当時])
GLITTER式マッサージ®で期待できる効果
- 脳の感覚野を刺激して、脳内マップの構築を促す
- 筋肉の過緊張を緩める、または筋肉に張りや緊張を作る
- 背骨の側弯や股関節の脱臼、尖足(せんそく)などを予防・改善する
- 手首や足首の内反・外反、肘や膝の強張りなどの関節拘縮を予防・改善する
- ストレスホルモンのコルチゾールを軽減し、幸せホルモンのオキシトシンを分泌させる
- 興奮した神経を落ち着かせて、てんかんの発作やけいれんを減らしたり、心身を安定させたりする
- 冷えや便秘、睡眠の質の改善、呼吸の安定、免疫力の向上
なぜマッサージが必要なのか?
マッサージは二次障がいを予防・改善する「身体の土台作り」
マッサージは脳に障がいのある子どもたちにとって、身体作りの土台になるもので、絶対に必要だと私たちは考えています。
例えば、緊張が強いまま身体が大きくなると、側弯や股関節脱臼になりがちです。側弯が進むと嚥下(飲み込む動作)が難しくなったり胃が小さくなったりして、食事ができなくなることがあります。また、肺を圧迫して呼吸困難になり、最悪の場合は死に至ることもあります。
側弯を防ぐためにコルセットをするお子さんもいます。ですが、これまでの経験では、コルセットをすると体幹の筋力が大幅に低下してしまうこと、そしてコルセットをしたとしても緩やかに進行してしまうことから、やはりマッサージと自宅ケアによって側弯を予防することを私たちは強くお勧めします。
マッサージで、脳と身体を学習しやすい状態へ
子どもたちには「身体を動かしたい」という本能的な欲求があります。ですが、身体を動かそうにも筋肉の緊張が邪魔してうまく動かせないのです。麻痺や弱視、感覚障がいなどのせいで、自分の身体がどうなっているのかを、うまく感じ取ったり脳内で情報を処理したりすることができないのです。
ですから、身体を動かすリハビリをしたり、筋力をつける訓練をする前に、まずはマッサージによって動かしやすい体に整えてあげることが大切です。
GLITTER式マッサージ®の3つの特徴
1. 障がい児専用に開発され、ドクターからも高く評価されている実績
ベビーマッサージ | もみほぐし | 一般的な治療院・訪問 マッサージ |
GLITTER式マッサージ® | |
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対象 | 赤ちゃん | 大人 | 大人・高齢者 | 障がい児 |
施術者 | 親 | 無資格者 | 国家資格者 | 国家資格者であり小児障がいの専門知識と技術を持つ者 |
目的 | 親子の絆作り | リラクゼーション | コリや痛みの緩和 (補完代替医療) |
側弯や脱臼などの二次障がいの予防、脳内マップの構築など (補完代替医療) |
保険適用 | ー | × | ○ (医師の同意が必要) |
○ (医師の同意が必要) |
施術の特徴 | 愛情を育むスキンシップ | 店舗・会社ごとに技術や水準に大きな差 | 揉む、こねる、指圧するなど | 疾患や症状、部位に応じた施術 |
GLITTER式マッサージ®は、障がい児専用に開発された医療マッサージです。あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持ち、かつ小児障がい医療についての専門知識と独自の施術法について学んだ施術者しか行えません。※
過緊張の子に対して緩める手技、低緊張の子に対して筋肉に張りや緊張を作る手技、緊張を自分で作ってしまう子に対する手技、繊細な筋ジストロフィーの子に対する手技、そして発達障がいの子に対する手技。これらのベースとなる手技を、その子の状態や部位に合わせてブレントさせながら施術を行っていきます。
現在では、その効果や安全性、長年の実績から、著名なてんかんの専門医・指導医の先生、名古屋で有名な小児リハの先生、小児科の専門医の先生、コロニーや大学病院の先生など、多くのドクターからも高く評価をされています。
2. 身体だけでなく、脳にアプローチする施術
脳は一部を損傷しても、新たな神経回路を作ったり、眠った神経回路を呼び覚ますことで、失った機能を回復できることが分かってきました(脳の可塑性)。こうした脳の可塑性を活かすために、学習をする上で必要な段階的なプロセスを理解する必要があります。
例えば、寝返りをしたりお座りをしたりといった動作を出来るようになるためには、まず先に身体の状態や外からの刺激などの情報を脳へ届ける「感覚系」を鍛え、その入力された情報を脳内で上手に整理・処理できる能力を身につけなければいけません。ところが子どもたちの多くは、麻痺や感覚障がい、弱視によって、刺激をうまく感じ取り脳へ伝えることができません。
そのためGLITTERでは、独自のマッサージによって触覚や固有感覚(位置覚[身体の各部位の位置]、運動覚[運動の状態]、抵抗覚[身体に加わる抵抗]、重量覚[重さを感知])を刺激し、視覚や聴覚にも働きかけて気づきを与えながら神経回路を作っていきます。
また同時に、マッサージによって副交感神経を優位にし脳をリラックスさせたり、脳幹(網様体賦活系)の働きを正常に整えて脳のノイズを鎮めたり、睡眠の質を向上させてグリア細胞を活性化させ、脳を回復しやすくしていきます。
3. 障がい児医療マッサージにおける日本の先駆者
代表の青山は、名古屋初、おそらく日本でも初めて障がい児専門で訪問医療マッサージを始めた業界のパイオニアです。
2014年には日本中に障がい児医療マッサージを広めるため、「日本小児障がいマッサージ普及協会」を設立し、現在も全国の国家資格を持った先生たちの指導を行っています。
その活動や実績から、業界では最も権威のある専門誌「医道の日本」において、障がい児医療マッサージの専門家として巻頭から8Pに渡って特集されました。
近年では、中和医療専門学校の非常勤講師として、また北海道札幌視覚支援学校や京都府立盲学校などでも学生や教員を対象に講義を行っています。
(※注意:近年、安易に障がい児へのマッサージ事業を開始する事業者が増えてきました。ですが、大人と子どもでは全く施術の方法も違いますし、必要とされる知識も異なります。そのため、効果が出ないばかりか医療事故のリスクが高まる懸念もあります。ですから、マッサージをご検討の方は、正しい知識と技術を持った日本小児障がいマッサージ普及協会の認定院で施術を受けられることを強くお勧めします。)
実際の症例
小さなキセキ☆
膝関節の屈曲拘縮が90度以上だった中学生のS君。整形のドクターから「マッサージをしてほしい!」と依頼を受け、訪問することになりました。
ところが、S君は初めての事や初めての場所が苦手、触られるのも大嫌いで大声で叫んだり暴れたり……最初は手がつけられませんでした。そのため、どこの病院でも施設でも今までリハビリを受けさせてもらえず、2年前までは何とか歩くことができたそうですが、もう立つ事もしなくなったそうです。
まずはS君が嫌がらずにマッサージを受けてくれる状況を作らないと始まりません!その点、私はどんな子でも仲良くなれるのが特技なんです(^^;「毎日頑張ってるS君を誉めてあげてね!」とお母さんにはS君を誉めてあげる指導をしました。
そして訪問3回目の今日、お母さんから嬉しいメールをいただきました★
「先ほどはありがとうございました。あの後2階に上がる時、階段を1人ですいすいのぼって行ったので、凄くビックリしました!驚いてメールしてしまいました!おばあちゃん達もあまりの早さにビックリしていました。今は誉め誉めタイムです。ありがとうございました!」
帰りの車の中でスタッフと感動を分かち合いました(*^▽^)/★*☆♪
(後日談)
それから3ヶ月後、スタート時から現在までの写真と報告書をドクターのところに持って行きました。ドクターもビックリするほど改善し、今月からはスタジオでトレーニングもスタートしました(^^)
(遺伝子疾患、中学生、Sくん)
患者様から頂いた喜びの声
電気治療やマッサージで緩めたり鍛えたり、その時の状況に合わせてメニューを組み合わせていただけるので、家での体のメンテナンスが楽になりました。リハビリや訪問マッサージとの併用で、効果も上がっていると思います。
(Sさん)
マッサージだけでこんなに膝が伸びるの!?と先生もびっくり
「こんにちは。先週の木曜 施術後、学校にそのまま行きましたが、歩行器で立った状態の時、膝がいつもよりすごく伸びていました。偶然にも後ろからやって来た、いつも歩行練習をしてくれている先生もパッと見てすぐに分かる程でした。その日、訪問マッサージをして学校に来た事を知らなかったのでお話すると、「マッサージだけで、こんなに伸びるの?」とすごく驚いていました!歩行器時の膝の伸び具合を写真に撮って一度先生に見てもらおうと思ったのですが、今朝学校の駐車場がかなり混雑していて撮れなかったので、また撮ってきます。」
(疾患名、年齢、イニシャル/お名前)
・手足を動かす事もなく寝たきりでしたがマッサージにより自分の身体を触るようになり、私が近くに行くと私の手を自分の身体に持って行くようになりました!
(プラダー・ウィリー症候群、5才)
他にもたくさん患者様からメッセージをいただいています♪
GLITTER式マッサージ®や訪問医療マッサージについて、詳しくはTEAM GLITTERのホームページで>